私が何かを買うということについて

 ひとつの品物を手にして、それは誰のため?何の役に立つ?と、自分に聞いてみる。どこでつくられたの? 誰の手によってここに運ばれたの? いつ作られたの? 何でできているの?・・・問いかけはずっと続く。裏側のラベルをじっくり読むこともある。中国産とか、ブラジル産、とかだけでなく、○○県△×町とか、土地の名前も思わず見てしまう。

 こうして、買い物と、そのあとに続く「調理」は、自分が誰とつながるかを考える時間になる。なぜなら、冷蔵庫に何をどうしまい、何を出し、洗い、刻み、水と火の助けを借りて、誰かが作ってくれた鍋やフライパンが登場する。何気なく使うすべてのものが、誰かの手によってここにあるわけだから。

お題「#おうち時間